カンボジアの織物には、木綿か絹が使われます。代表的な木綿織物にはクロマー、絹織物にはサンポットホールやピダンがあります。以下にそれらを紹介します。
■クロマー
カンボジアの人々が常に身につけているチェックの万能布です。用途は、日よけのために頭に巻いたり、タオル代わりに使用したり、赤ちゃんを抱いたり、物を運んだりと本当に様々です。
■サンポットホール
約90cm×3.6cmの絹絣生地で、カンボジア語で「絹絣のスカート」という意味です。通常は女性の伝統的な民族衣装に仕立てられ、祝い事や宗教行事など特別なときに身につけられます。
■ピダン
絣の一種で、仏教儀式などで壁に掛ける目的で作られたものです。寺を中心に天女、象、蛇など宗教的意味合いをもたせたモチーフが多く見られます。
20年以上続いた内戦のさなかでも、人々は最後までピダンを守って逃げたといわれています。ピダンは、色ごとに括りを繰り返して何度も染めて織り上げるという緻密な作業から生まれる精巧な絵柄と美しい光沢を特徴とする、伝統的な織物です。この伝統は内戦で一度は失われかけましたが、現在ではこの伝統文化を残していこうという動きが活発になってきています。
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